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表彰制度を導入した企業が離職率を下げた3つの理由

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― “形だけの表彰”を、組織文化に変えるために ―

はじめに:なぜ、今“表彰制度”が注目されているのか

コロナ禍以降、リモートワークや多様な働き方が進み、
「社員同士のつながりが希薄になった」と感じる経営者は少なくありません。

そんな中、**再び注目を集めているのが「表彰制度」**です。

表彰と聞くと、
「年に一度、優秀社員を表彰する儀式」
「とりあえず毎年やっている恒例行事」
というイメージを持つ方もいるかもしれません。

しかし、近年のデータや成功事例を見ると、表彰制度は“離職率の低下”に大きく寄与することが明らかになっています。
実際、HR総研の調査によると、
「表彰制度を導入している企業の約72%が“定着率の改善を実感している”」という結果もあります。

では、なぜ表彰制度が社員の定着に効果を発揮するのでしょうか。
今回は、全国の企業や自治体の記念品・表彰品を手掛けてきた記章堂の視点から、
導入企業の事例とともに、その3つの理由を掘り下げて解説します。


理由①:「努力が可視化される」ことで、“承認の渇き”を満たす

多くの離職理由の中で、最もよく挙げられるものの一つが

「自分の仕事が評価されていない」
というものです。

特に近年は、若手社員ほど“承認欲求”が強い傾向があります。
SNS世代で育った彼らにとって、「いいね」は生き方の一部。
にもかかわらず、職場では“誰も見ていない”という感覚を持ってしまう。

その結果、モチベーションが下がり、転職へとつながります。


🔹 表彰は「承認を見える化する仕組み」

表彰制度は、社員の努力を可視化するためのシステムです。
成果が数字で見えにくい部署でも、
「誰かが誰かを見ている」
「あなたの頑張りを、組織全体で認める」
というメッセージを形にできます。

たとえば、ある企業では「縁の下の力持ち賞」という部門を設け、
現場を支えるスタッフを毎月選出しています。
金銭的な報酬ではなく、名前入りの楯を渡すだけ

それでも、受賞者の目には涙が浮かび、周囲から拍手が起こる。
この“感情の共有”が、チームの士気を高め、離職率を大きく下げたのです。


🔹「ありがとう」を制度にする

表彰制度の本質は、「感謝を仕組みにする」こと。
上司からの「ありがとう」だけでなく、同僚同士でも感謝が伝えられる環境をつくることで、
職場の空気が変わります。

記章堂では、そうした**“想いを形にする”楯やトロフィー**を多数製作しています。
単なる記念品ではなく、そこに刻まれた言葉が社員一人ひとりの誇りとなる。
この「誇りの可視化」こそが、表彰制度の第一の価値です。


理由②:「理念の共有」が“会社への共感”を生み出す

次に重要なのが、企業理念と表彰制度の結びつきです。

多くの企業では、「優秀営業賞」「功労賞」「改善提案賞」など、業績や貢献をもとに表彰を行います。
しかし、表彰を単なる業績評価に終わらせてしまうと、
「売上が取れない人は評価されない」という不公平感が生まれ、逆効果にもなりかねません。


🔹 表彰制度は“理念の翻訳装置”

本来、表彰とは「会社が何を大切にしているか」を示すもの。
つまり、表彰制度は**理念を社員に伝える“翻訳装置”**です。

たとえば、ある製造業の会社では、理念に「誠実な仕事を通じて地域に貢献する」という一文があります。
そこで、表彰項目に「誠実対応賞」という独自の部門を設けました。

派手な成果ではなく、
「お客様のクレームに真摯に向き合い、信頼を取り戻した社員」が受賞する。

このように理念を“行動レベル”で示すことで、社員は

「この会社は、こういう姿勢を大事にしている」
と実感し、会社への共感が深まるのです。


🔹 理念表彰の“象徴”としての記念品

表彰式で贈られる楯やトロフィーは、単なる物体ではありません。
それは会社の理念を“象徴”する存在です。

たとえば、記章堂では理念やビジョンをデザインに取り込むオーダーも増えています。
「会社ロゴ」「スローガン」「経営理念」などを彫刻したトロフィーは、
社員にとって“自分はこの理念の一部だ”という誇りを持たせる効果があります。

理念が腹落ちした組織ほど、離職率は低く、エンゲージメントが高い。
その根底には、「共感」という心理的つながりがあります。


理由③:「表彰の場」が“組織の絆”を再確認する瞬間になる

最後の理由は、「表彰式という場の力」です。

近年、オンラインでの社内イベントも増えていますが、
人が直接顔を合わせて拍手を送り合う瞬間には、特別な力があります。


🔹 表彰式は“企業文化のハレの日”

ある企業の人事担当者はこう語ります。

「普段は現場で忙しい社員たちが、年に一度集まって笑顔で表彰される。その時間があるから、また一年頑張れるんです。」

表彰式は、単なるイベントではなく、組織のハレの日です。
普段の労をねぎらい、仲間の努力を称える。
その温度感が、社員に「この会社で頑張りたい」と思わせます。


🔹 感情の共有が“離職を防ぐ防波堤”になる

離職は、給与や待遇よりも孤立感から生まれることが多いといわれます。
人は、「自分の存在を認めてもらえた」と感じるとき、強い帰属意識を持ちます。

表彰式の場は、その帰属意識を再確認する感情の共有の場
感動や拍手をともにする時間は、数字では測れない信頼関係を育みます。

記章堂が制作を担当したある企業では、表彰式のたびに社長が手渡しで楯を贈呈します。
短い言葉でも、社長から直接「ありがとう」と言われることで、社員は涙を流す。
その光景こそが、組織の絆の証です。


ケーススタディ:表彰制度が離職率を半減させた製造業A社

島根県内の製造業A社では、かつて離職率が30%を超えていました。
理由は「評価が不透明」「やりがいが感じられない」など。

そこで導入したのが、「ありがとう表彰制度」。

社員同士が月に一度、感謝を込めたメッセージカードを投票し、
最も多くの“ありがとう”を集めた人を表彰する仕組みです。

表彰式では、社長が記章堂製の木製楯を手渡し、
その場で「どんなありがとうが集まったか」を読み上げる。

たとえば、

「いつも現場を明るくしてくれる」
「忙しいときにさっとフォローしてくれる」
そんな小さな行動が称えられるようになりました。

結果、社員同士の関係が改善し、離職率は2年で13%にまで低下。
社員アンケートでも「自分の仕事を見てくれていると感じる」が85%に上昇しました。

表彰制度の導入が、“会社の空気”を変えたのです。


記章堂の想い:表彰は「感謝の文化」を育てる仕事

記章堂は、創業から数十年にわたり、全国の企業・学校・団体の「想いを形にする」お手伝いをしてきました。
私たちが扱うのは、単なるトロフィーや楯ではありません。

そこに刻まれる言葉・想い・歴史こそが本当の価値です。


🔹 一つひとつにストーリーを

記章堂の工房では、職人が一つずつ文字を確認し、磨き上げます。
「この楯を受け取る瞬間、どんな笑顔が生まれるだろう」
そんな想像をしながら、仕上げていきます。

受け取った人の胸に残る“重み”を大切にしたい。
それが、私たちのものづくりの原点です。


🔹 オーダーメイドで「貴社らしさ」を形に

会社によって表彰の目的も、伝えたい想いも違います。
だからこそ記章堂では、完全オーダーメイドの表彰品制作を行っています。

  • 会社ロゴや理念を入れたい
  • 社内表彰のコンセプトに合わせたい
  • 年間行事に統一デザインを採用したい

こうしたご要望を、専門スタッフが丁寧にヒアリングし、
「貴社らしい表彰品」としてデザインをご提案します。


まとめ:表彰制度は「離職防止策」ではなく「文化づくり」

表彰制度は、単なるモチベーションアップ施策ではありません。
それは、会社の理念を伝え、仲間をつなぎ、感謝を形にする“文化づくり”です。


✨ 今日から始められる第一歩

  1. 「どんな行動を称えたいか」を明確にする
  2. 月1回でも“小さな表彰”を始めてみる
  3. 感謝を“形にする”ことで、社内にポジティブな空気をつくる

🏆 記章堂ができるサポート

  • 表彰制度に合わせたトロフィー・楯のデザイン提案
  • 納期・予算に応じた柔軟対応
  • 社内表彰の演出や文面例のアドバイス

“ありがとう”を形に変えることから、
御社の新しい文化づくりを始めてみませんか?

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